2013年8月15日木曜日

アパートのベランダに女の幽霊が

アパートのベランダに女の幽霊が

A雄さんが、小学生のころの話に体験した怖い話。

ある日の放課後、A雄少年は、友達Bのアパートに、友達Cくんと共に出かけた。

3人は小学校の同級生で、その日ファミコンをして遊ぶ約束をしていたのだ。

Cくんには、霊感があるらしくアパートの前まで来ると、

「オレ、ここには入りたくない・・・・」

と言い出した。

A雄くんには、霊感などないからCくんの言っている意味がわからなかったらしく、

「お前なに言ってんの?」

と、Cくんの意見などお構いなくBくんのアパートへと入っていった。

しぶしぶ付いてきたCくんだが、中に入ると様子がおかしい。

ずっと下を向き震えているのだ。

「なに?お前どうしたの?具合悪いの?」

と尋ねても、首を振るだけのCくん。

A雄くんと、Bくんは、もう気にすることなくファミコンをしていたのだが。。。。

突然、Cくんが声を出した。

「あ・・・あ・・・・見てる・・・・女の人が・・・・こっちを見てるよ・・・・・」

と怯えている。

最初こそ、そんな様子のCくんを鼻で笑っていた二人だったが、あまりに真に迫る怯え方をしているものだから、だんだん二人も怖くなってきてしまった。

「なあ、こっち見てるって、どこから見てるの?女の人ってなに?」

と聞くと、Cくんは下を向き震えながら答えた。

「女の人だ・・・・・見てるんだ。。。。。」

とつぶやくばかり。

「それじゃわからねえよ。詳しく話せよ。」

と、怖くなっていた二人はCくんを問いただす。

すると彼は、「じゃあ、何を見ても驚かないでね」と念を押した上で次のように言った。

「僕の肩に手を置いて・・・・それで、目をつぶって10秒数えたら、目を開けて・・・・そのまま、僕の肩から手を離さずに、ベランダのほうを見て・・・・・そうしたら、たぶん二人にも見えると思う。。。。」

それを聞いた、A雄くんとBくんは、言われたとおりにCくんの肩に手を置き、目を閉じて10秒数えた。

そして、目を開きベランダのほうに目を向けてみた。

すると・・・・

二人にも見えてしまった。

頭から血を流した女が窓からこっちをジッと見ていたのだ。

その瞬間、3人はそのアパートから逃げ出した。

あんな恐ろしいもの、初めて見た・・・・

外に出てから、

「さっきはごめんね。」

とCくんに対して謝った二人。

しばらく、足の震えがおさまらなかったという。

その後、Bくんは両親に頼んでアパートのお払いをしてもらったそうだ。

大人になった今でも、A雄さんはこのことを思い出すと背筋がゾッとするのだとか。

もしかすると、あなたの家のベランダからも・・・・?

「アパートのベランダに女の幽霊が」終わり

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