2013年7月23日火曜日

人間の怖い話「死の暗号文」

人間の怖い話「死の暗号文」

これは、本当にあった人間の怖い話。

ある日深夜1時、亀山くんの携帯にメールが入った。

見てみると、知らないアドレスから送られていて、内容は数字一文字、

「1」

とだけ書かれていた。

なんだ?

と思った亀山くんは、間違いメールだと思ってまったく気にしなかったという。

でも、次の日も昨日と同じ時間、深夜1時に昨日と同じアドレスからメールを受信した。

今度は、数字の「5」と書かれていた。

なにこれ?

「最近は、こういう悪戯が流行ってるの?」くらいにしか思っていなかった亀山くん。

でも、次の日も、その次の日も、毎日同じ時間に同じアドレスからメールが届き、少し気味が悪くなってきた。

送られてきたのは、最初の日から順番に

「1」、「5」、「7」、「1」、「1」、「4」、「0」、「2」、「2」、「5」、「9」、「5」

といった数字が1日1通ずつだった。

なんだこれ?

電話番号?

住所?

何かのID?

いろいろ考えてみたが、分からない。

友達にもたくさん聞いてみたが、誰も明確な答えが出せず。

結局、この数字に意味なんてない。

ただの悪戯だ、と思っていたときだった。

亀山くんは、バイト先の休憩室で、自分の携帯と睨めっこしていると、後ろからベテランの先輩田中さんが顔を覗かせた。

「なに見てんの?亀山くん。」

「あ、田中さん。いや、これ、俺の携帯に毎日送られてくるメールなんすけど、1日1通必ず送られてきて、毎回数字が1文字だけし書かれていないんすよ。ほら。」

田中さんにメールを見せてみると、

「おっ。暗号だね(笑)俺、こういうミステリー系好きなんだよ。ちょっと全部の文字見せてもらえる?」

亀山くんは、田中さんに送られてきたすべての数字を紙に書いて見せた。

「なるほど。これが、謎の暗号かー。おっけー。亀山くん、バイト終わるの22時でしょ?それまでに考えておくよ。」

と言って、笑っていた。

田中さんは、もう20年くらいこのバイトを続けているベテランだ。

仕事もできるし、かなり頭もいい。

なんで、このバイトにこだわっているのか、それも十分ミステリーだった(笑)

・・・・・・・・・22時

バイト終了。

亀山くんは、再び休憩室に戻ってきた。

少しすると、田中さんも休憩室に顔を出した。

そして、真剣な顔でこう言ったんだ。

「亀山くん、さっきの暗号だけど。あれ、悪戯じゃなかったら、かなりマズイかもよ・・・・」

「え?暗号解けたんですか?」

「ああ、一応解けた。悪いことは言わないから、今日中に携帯のアドレス変えたほうが良い・・・・」

すごく真剣な口調だった。

「え、教えてくださいよ、暗号の意味!」

「うーん。。。。おそらく、次に送られてくる数字は3だと思う。でも、それを見ると非常にまずいんだ。」

「なんですかー。そこまで言って言わないなんて、逆に気になるじゃないですか!」

「とにかく、次の数字が3だとしたら、携帯のアドレスを変えること。これだけは、俺と約束してくれないか?」

とんでもなく真剣なまなざしに、亀山くんもイエスの返事をしてしまった。

「分かりましたよ。じゃあ、次が3ならアドレス変えますから、そしたら、暗号の意味教えてくださいね。」

「・・・・・・・・・・ああ、分かった。アドレス変えたら、教えてやる。でも、絶対にアドレスは変えてくれ。これは、約束というより、先輩としての命令だ!」

そういうと、田中さんは休憩室を出て行った。

普段、あんなに温厚な田中さんが、「命令だ」なんて言うなんて。。。。

いったい、あの暗号にはどんな意味があるって言うんだ??




続き→人間の怖い話「死の暗号文」2



参考:死の暗号文と携帯メール