2013年7月24日水曜日

人間の怖い話「死の暗号文」2

前回→人間の怖い話「死の暗号文」

バイトから帰り、自宅でのんびりしていると、亀山くんの携帯が1通のメールを受信した。

開いてみると、田中さんの言っていたとおり

「3」

の数字だった。

田中さん、すげー。

本当に暗号解読したんだ。

でも、驚いてもいられない。

なにせ、「3」を受信したら、携帯アドレスを変えないといけない約束なのだ。

かなり面倒だったが、亀山くんはその場でメールアドレスを変更した。

「あーーあ、これでまたいろんな人にアドレス変更を知らせないといけなくなったな。めんどくせー。」

一人でぼやく。

そして、すぐに携帯を手にし、田中さんへと電話する。

アドレスを変更したら、暗号の意味を教えてもらえる約束だ。

プルルルルー

田中さんも、バイト上がっている時間だ。

電話出るだろ。

あれ?

出ないな・・・・

プルルルルー

プルルルルー

8コール目で、やっと電話がつながった。

「あ、もしもし、田中さん?お疲れ様です、亀山です。」

「ああ、亀山くん。」

「あの実は、あの後田中さんの言うとおり、数字の3をメール受信したんすよ。」

「え?それで、アドレスは変更したのか!?」

「はい、しましたよ。」

「本当にしたのか?」

「はい、本当です。だから、暗号の意味を教えてくださいよ。」


少し、時間を置いてから、田中さんは暗号の意味を亀山くんに教えてくれた。





亀山くんは、暗号の意味を知って、心底恐怖した。

あのメール送って来たの誰だよ。。。。

おそらく、心霊的なことじゃなさそうだから。

これは、誰か人間の悪意によるものなのだろうか?

人間って怖い。

亀山くんは、そう思わずに入られなかった。







実は、あのメールの数字には次のような意味があったのだ。

昔、ポケットベルと言うものがあった。

通称ポケベルだ。

ポケベルは、数字で文章を打ち込んでいく。

数字2文字で、1つの言葉になるのだ。

つまり、ポケベル方式で亀山くんに送られてきた数字を解読していくと、

「1」と「5」で{お}。

「7」と「1」で{ま}。

「1」と「4」で{え}。

「0」と「2」で{を}。

「2」と「5」で{こ}。

「9」と「5」で{ろ}。

おまえをころ・・・・

その次に送られて来たのが、「3」。

おそらくその次は、「3」。

そうなると、

「お前を殺す」

という文字になってしまうのだ。




その後、亀山くんがアドレスを変更してから、もうあの数字を受信することはなくなったそうだ。

もしも、あのまま同じアドレスを使い続けていたら、亀山くんはどうなってしまっていたのだろうか・・・・?





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死の暗号文と携帯メール2